こんばんは。貫通錯誤です。本日のカードはこちら!
治癒の軟膏 マナコスト:(W) インスタント 効果:{以下から1つを選ぶ。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、3点のライフを得る。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを3点軽減する。}
どうでしょうか。弱さを感じますでしょうか。ぶちゃけていうと治癒の軟膏は「ブーンズ」の中で最弱であるといわれています。現代のパックにも収録されることはまずないでしょう。なぜか。弱すぎるからです。
どうして弱いのでしょうか。少し前に紹介した「稲妻」というカードを思い出してみてください。稲妻は「相手への直接ダメージ」「クリーチャーの除去」という二つの使い方ができる柔軟性こそが強みでした。では治癒の軟膏はどうでしょう。「回復できる」というのは一見柔軟な使い道が出来そうですが、根本的に相手を負かせるかというとそうではありません。延命行為でしかないからです。
M:TGの黎明期には「強さ」の基準を運営も把握できていなかったといいます。具体的には、Ancestral Recallに代表されるようなカードを引く行為への過小評価、そして治癒の軟膏に代表される、ライフ回復への過大評価です。簡単に言ってしまえば、相手の場に致死級のクリーチャーがいるとき、ドローカードならそのクリーチャーを対処できる除去カードがひけるかもしれません。でも、回復カードを使ったところでできても延命しかできません。回復は時間稼ぎの手段でしかないのです。
余談 回復カードは単体では弱いですが、何かにくっつくと強いです。カードを引いたおまけに回復出来たらうれしいですからね。最近は「おまけ」としての回復効果が増えています。そしてそれが強すぎることが多くなっています。回復、難しい……。
ダメージ軽減についても同様のことが言えます。「コンバットトリック」の考え方でいえば「巨大化」とやっていることはほとんど同じです。しかし治癒の軟膏では攻撃力を上げることができません。この点でも微妙であることがわかります。
でも二つの効果があれば柔軟なんじゃと思ったそこのあなた。そんなことはありません。このカードを使ってカードアドバンテージをとれる機会が皆無に等しいからです。…カードアドバンテージの話をいきなりしてしまいました。長くなるので次回で紹介します。
ということで今週の残りの記事はM:TGにかかわる「カードゲームの基礎」をご紹介していきます!どうぞお楽しみに。ではまた!
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