※本記事では、取り上げたい配信そのものではなく、その配信をファンが分かりやすくまとめた「切り抜き動画」を掲載しています。興味がある人はぜひ、Vtuber本人の生配信やアーカイブを見に行ってください。
皆さんは「箱推し」という言葉をご存じでしょうか?
アイドルなどのグループにおいて、一人のメンバーだけを応援するのではなく、グループ全体を応援することを言います。
Vtuberにおいても、事務所単位で応援する「箱推し」文化が存在しています。
箱推しは、Vtuber文化の発展に深く関わっていると私は思っています。
その理由や箱推しが起こした問題を具体例と共に紹介していきたいと思います。
新人の登録者数
最近、大手のVtuber事務所からデビューする新人は、初配信前からたくさんのチャンネル登録者がいます。
この登録者たちがいわゆる箱推しの人たちだと思われます。
事務所に所属するVtuber達の人気が上がるほど、この箱推しをする人たちが増えて、デビュー前からチャンネル登録をする人が多くなると思っています。
その顕著な例がVtuber事務所ホロライブの5期生たちです。
ホロライブ5期生ことほろふぁいぶはメンバーの魔乃アロエさんが卒業した後ユニット名をねぽらぼに変えて、残りの4人のメンバーは現在も活動しています。
そんなねぽらぼの4人のデビュー当時の登録者数を追っていきたいと思います。
①雪花ラミィ(ゆきはならみぃ)
ねぽらぼの中で一番最初に初配信を行ったのが雪花ラミィさんです。
先陣を切って、8月12日に初配信を行ったラミィさんの配信前の登録者数は約9万人でした。
YouTubeの銀の盾がもらえる登録者数10万人まであと少しでした。
しかし、まだ初配信すらしていないのにこの登録者数はよく考えれば異常ですね。
ちなみに初配信は同時接続10万人を達成し、同時に登録者数も10万人を突破。
一週間後には20万人を突破するなど、初配信後のチャンネル登録者数の伸びも凄まじかったです。
②桃鈴ねね(ももすずねね)
桃鈴ねねさんは雪花さんの翌日8月13日に初配信をしました。
私の記録忘れで初配信前の登録者数が分からなかったのですが、初配信の翌日には10万人を突破していました。
そして、ひと月も経たないうちに登録者数20万人を突破しました。
③獅白ぼたん(ししろぼたん)
桃鈴さんに続いて、8月14日に初配信をしたのが獅白ぼたんさんです。
獅白さんはデビュー前に登録者数10万人を突破するという異例の記録を打ち立てました。
そしてその4日後には20万人を突破、そしてひと月足らずで30万人も突破しました。
④尾丸ポルカ(おまるぽるか)
最後、8月16日に初配信をしたのが尾丸ポルカさんです。
尾丸さんも初配信直後には登録者数10万人を突破し、6日後に20万人も突破しました。
このねぽらぼの初配信前後の登録者の変化から察するに、この初配信があった2020年8月時点でのホロライブの箱推しの数は約10万人だと予測できます。
つまり、ホロライブという事務所からデビューすればその時点で10万人の登録者を獲得できるということになるわけです。
当然、事務所によって箱推しの人たちの数は違いますが、大手の事務所ならデビュー前から数万人の登録者が付くのは当たり前になりつつあります。
このように箱推しによって新人の登録者数は高い水準で安定し、デビュー後の収益の不安定さを気にすることなく、Vtuber活動をより精力的に行えるようになっていると感じました。
箱間の対立
Vtuberは箱推しによって安定した活動基盤を獲得しましたが、良いことだけではありませんでした。
箱推しの登場によって生じた問題、それが箱間の対立です。
箱推しをしているがために自分の推しの事務所のVtuberの方がいいという考えになって他事務所のVtuberを推している人と「どちらの方がよいか」という不毛な争いに発展してしまうことがあります。
しかも、2020年はこの対立が激化した年だと私は思います。
その理由を解説していきます。
昨年の8月に大手事務所のにじさんじを運営する株式会社いちからが任天堂株式会社の著作物の利用に関する包括的許諾契約を締結した際に、任天堂のゲームに関する収益問題で大手事務所のホロライブが炎上しました。
この問題はホロライブ側の不備でした。しかしこのときに事前に許諾をとっていたにじさんじと許諾を取らずに収益化配信をしたホロライブという対立図が出来上がりました。
これ以降、収益問題と関係なく、にじさんじとホロライブの箱推しの人たち、その中でも過激な人たちが代理戦争の如く対立している光景をネットやSNSで見かけることが増えたと思います。
ある配信でガッチマンさんが言っていたことがまさにその通りだと思います。
「Vtuber同士仲が良いけど視聴者同士仲が悪い」
最後に
いかがだったでしょうか?
Vtuberの文化はまだ生まれて5年ほどしか経っていない出来て間もない文化なので今後さらなる変化、発展していくと思います。
皆さんも是非注目してほしいです。
・Vtuberのスパチャ文化について解説した記事はこちら
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