本日はこちら。
伝説の猿・海賊。マナ総量1にして2/1とマナレシオに優れたサイズであり、単純にクロックとして強力です。
その上で、ついてくる効果がぶっ飛んでいます。戦闘ダメージを与えるたびに2つの効果が誘発。片方は宝物トークンの生成です。
そしてもう一つの効果で相手のライブラリートップを追放できます。なおこれはターン中に限り唱えることが許可されています。
流石に土地のプレイは許されませんが、0マナアーティファクトであればタダで奪われるようなものです。そうでなくともキャントリ呪文を奪われれば相手にアドを稼がれます。相手のラガバンを倒すために早く引きたい除去が追放されてしまえば、逆にこちらの戦線が崩れてしまいます。
自分で出した宝物を使い、色拘束を突破しながらアドバンテージを得続けることのできるカードです。モダンでは1T《ラガバン》を除去できるか否かで明暗が変わるとまで言われています。
さらに【疾駆】を持ちます。赤含む2マナ支払うことで速攻を持った状態で戦場に出て、ターンの終わりに手札に帰っていきます。ブロッカーのいない状態を作り出したら、待っていたとばかりに飛び出し、ライブラリートップを追放し宝物を出して帰っていきます。
この効果によって、後半においても戦力となる点も《ラガバン》の評価が高い理由の一つでしょう。
モダンではジャンドサーガほか、赤を含むほとんどのデッキで採用されています。ただ相手のライフを削る力が特別高いわけではないので、バーンなど一部のデッキでは採用されないこともあります。
レガシーでは「青赤デルバー」のデルバーの立ち位置を奪いました。むしろ「カウンターモンキー」にデルバーがおまけでついてくるようなイメージです。
前回の禁止改訂がなされた際に、エターナルフォーマットへのテコ入れの可能性が示唆されていました。
判断の材料となっているであろうエターナルウィークエンドの結果はというと……
レガシーでは、Bayouイベントで優勝するなど大きな活躍を見せました。ただ、環境がラガバン一色というほどではなく……。
大手マジック専門店の晴れる屋さんが開催した「モダン神」では上位に多くのラガバン、そしてウルザの物語の姿がありました。トップ8での採用枚数は18/32。オーコの秋ほどではありませんがかなりの採用数です。
禁止されてしまうのか……一つ懸念されているのが、ラガバンが禁止された際の他デッキへの影響です。特にモダンでは青白コントロールの圧倒的強さをラガバンが押さえつけている構図が見受けられます。
一昔前の《荒野の再生》と《時を解す者、テフェリー》との関係性に若干似ていますね。
あの時は最終的に2枚同時に禁止されました。今回も、仮にラガバンがBANされたなら、巻き添えを喰らうカードがあるのではないのでしょうか。
他の禁止候補……。《孤独》は禁止されないタイプのカードにも見えますが、ピッチスペルとして使えながら追放付き3/2絆魂ブロッカーとしても使える点が非常に強力です。サーガ(ウルサの物語)は支配的で、土地なため干渉しづらく、雑にサーチできます。またガラクタはあまりに様々なデッキに無条件で入る点が問題視されそうな気がします。
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