M:TG 今日の一枚【29】石なる知識

 「モダンホライゾン2」スペシャルウィーク二日目。本日のカードはこちら!

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石の知識 アーティファクト コスト:(1) 効果:{(2)(T),石なる知識を生け贄に捧げる:カード3枚を引く。その後、あなたの手札からカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。}

こちらは《渦巻く知識》を意識したカードです。

 《渦巻く知識》は青1マナで打てるカードで、なんとこれ一枚で山札を3枚も見ることができます。その代わり続けて2ターンの間不要牌を引かなければならないというデメリットがあるのですが、フェッチランド等のデッキシャッフルを伴うカードと併用することでそのデメリットを帳消しにできます。

 さて、今回発表された《石なる知識》は、マナコストが無色1マナになったかわりに、効果起動に2マナを求められるカードです。分割3マナで同様の効果が得られるのは重いように感じられるかもしれませんが、モダンには「トロン」と呼ばれるデッキタイプがあります。

 トロンは「ウルザの」土地を三種揃えると土地3枚で7マナ出せるようになる性質を生かした高速マナ加速デッキです。多く使える無色マナをどのように使うかがカギとなってきますが、マナが豊富にあるデッキなら《石なる知識》の効果起動のための重さが気にならなくなります。しかもフィニッシャーとなる無色でマナコストの大きな呪文を引くことに寄与できるため相性も良いでしょう。モダンにおけるトロンに採用の余地があると予想します。

 現在のメタゲーム上ではよい位置にいると言い切れないトロンですが、このカードを機に強化されることに期待したいですね。

 余談ですが、あえて言うなら、渦巻く知識の名前をもじったカード名にしてほしかったなと思います。というのも、英語版では《渦巻く知識》は《Brainstorm》で、《石なる知識》は《Brainstone》だったからです。良い代替案はありませんが……。

 ではまた!

貫通錯誤
カードゲームとボードゲーム(ゴールデンエッグラー,mtg,シャドバ,Blade Rondo,自作など)を嗜んでいます。カードゲーム、音楽、動画についてなどと、根強いファンを誇りたいショートエッセーの現代錯誤という連載を書いていきます。
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