Tobilog-Selection
基本情報
ムラサキハナナ
・アブラナ科
・花式:K2+2C4A2+4G(2)
・花の全長:3.1cm
・葉の全長:4.6cm
・花の様子:花冠が4つに分かれている。葉脈に似た模様がある
・葉脈の様子:茎から放射状に広がっている
ドウダンツツジ
・ツツジ科
・花式:K(5)C5A5+5G(5)
・花の全長:0.9cm
・葉の全長:2.4cm
・花の様子:花冠が1つにまとまっている
・葉脈の様子:中央を走る太い葉脈から左右交互に広がる
※花式の記号 K 萼片(がくへん) C 花冠(かかん) A 雄しべ (おしべ)G 心皮(しんぴ) P 花被片(かひへん) ※数字はその部位の数 ・()付きのものは根本で1つになっていることを示す ・x+yの形であらわされるものは外側と内側に分かれた構造を示す ・Gの上下の棒は子房上位、子房下位を示す
考察のポイント
花を支える構造
双子葉植物は総じて単子葉植物より複雑な構造の花をもつ種が多い。その理由は、萼にある。萼とは、花弁(花びら)の付け根にある小さな緑色の葉のような部位のことである。萼には花の構造全体を支える役割がある。ムラサキハナナのような、根本が細く先端が大きな不安定な構造は萼によって成立している。つまり、萼をもつ種はもたない種に比べて花の構造をより複雑にすることができる。双子葉植物は単子葉植物に比べこの萼をもつ種が多いため、複雑な構造の花を持つ種が多い。また、花冠も萼と同様に花の構造全体を支える役割を担っている。
参考文献リスト
・世界文化生物大図鑑植物Ⅰ 双子葉植物 世界文化社出版 2004年