【タルモゴイフの時のらせんリマスターへの収録を確約するものではございません。】
こんばんは。本日は歴代最強クリーチャーとも名高い《タルモゴイフ》のご紹介です。
強烈な見た目をしているこのカード、効果はというと自身のサイズに関するもののみとなっています。具体的には全ての墓地にあるカード・タイプの数を参照して巨大化していきます。(カードタイプについては今日の一枚【11】カードの種類でおさらいできます。)カード・タイプは全部で8種類ありますから、最大でマナ総量2の8/9というサイズを誇るクリーチャーとなるわけです。
が、そんなに都合よくいろんな種類のカードが墓地に落ちるはずないと考えられていました。どんな時でも0/1が保証されているのはありがたいですが、2マナの標準である2/2程度になるには少なくとも2種類のカードが墓地に落ちていなければならないわけです。発表当初はあまり注目されていませんでした。(むしろ、カードテキストに書かれていた当時未発表の「プレインズウォーカー」というカードタイプに注目がいっていました。要はネタカード寄りの評価をされていたのです。)
ところが、ふたを開けてみると弱いなんてことはありません。むしろとても強力だったのです。なぜか。それはこのカードがお互いのプレイヤーの墓地を参照してしまうからです。フェッチランドが存在する環境では特に、1ターン目から土地が墓地に落ちることは珍しくありません。それ以外にもドローやハンデスといったスペルを打ったり、あるいはアーティファクトが生け贄に捧げられていたりします。そんなこんなで墓地にカードは案外たまるのです。下準備なしで、タルモゴイフは2ターン目から「そこそこ大きい」クリーチャーとして君臨することができました。稲妻でも落とされないサイズになることが多かった点も追い風でした。
タルモゴイフは今に至るまで数々の伝説を残したカードです。ドラフトで赤白デッキを組んでいたプロプレイヤーが競技中にタルモゴイフを引き当て、全く戦力にならないのにもかかわらず、いわゆるマネーピックをした出来事などもありました。
また、「【元号】のタルモゴイフ」として、新カードがもてはやされることも多くあります。最近だと《悪魔の職工》でしょうか。
(X)(黒/緑),(T),他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX以下のクリーチャー・カード1枚を探し、戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。}
このカードは墓地にあるクリーチャーカード1枚につき+1/+1されます。タルモゴイフ同様に2マナとは思えないサイズにまで膨れ上がることが可能で、上限もありません。が、その反面、自分の墓地しか参照できません。ただ、おまけというよりメイン効果でもあるのですが、リクルート能力と呼ばれる「デッキからカードを直接場に出す」効果を持っています。自分のターン中にしか使えないとはいえ、強力な効果です。一方で、生け贄に捧げるクリーチャーの準備が必要な点等、使いづらい部分も目立ってしまっています。
もてはやされてもそんなに活躍しないこともありますが……。令和のタルモゴイフNo2にも期待しています。ではまた!
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