オンライン通話サービス・Tandemをマスターする

前置き

 COVID-19の流行によって、世の中のあれやこれがオンラインで行われるようになりました。そこで最もよく使われているビデオ通話ツールがZoomでしょう。リンク一本で会議を開催できる点が何よりの強みです。が、今回の記事で焦点を当てるのがこちら。

A virtual office for remote teams
Re-discover the flow of working together in-person. Easily see who's available to talk, who's in a conversation, and who's busy. Start conversations as easily a...

 「Tandem」です。Tandemは他のオンライン通話サービスにはない特徴を多く兼ね備えた新進気鋭のサービスです。本記事ではその使い方や活用法を詳解いたします!

ルーム機能

 こちらがTandemのホーム画面です。ご覧のようにたくさんの「ルーム」があります。DiscordにおけるVCチャンネルのようなもので、あらかじめ部屋を用意しておけるというわけです。

 トビログ(とその母体であるconecle)ではご覧のようなルームを用意しました。作業スペース、ヘルプ、休憩雑談、会議室と個別の面談室です。さながらオフィスの会議室であるかのように使えます

 ただ、ルームの並び順が不規則である点に注意が必要です。

 ルームを選択するとこのような画面が開きます。Joinをクリックすることでスピーカーとして参加できます。Listenをクリックすることでリスナーとして参加できます。

通話機能

 さて、ルームに参加すると画像のようなメニューボックスが表示されます。画面を拡大化することもできます。

 ミュートとビデオのオンオフボタンです。他のビデオ通話ツールと同様に機能します。なお、通信環境が悪い際にはミュート解除ができません。

 画面共有ボタンです。Tandemの大きな特徴に画面共有の使い勝手の良さがあります。

 まず第一に、複数人が同時に画面共有できます。Aさんのを見た後にBさん…みたいなことができるわけです。簡単な操作で、複数人同時に作業状況等の共有ができます。

 さらに、画面共有している際の、他ユーザーのマウスカーソルの位置がわかります。オンラインならではの「ここ」とダイレクトに言えない不便さが解消されます。

 チャットを開くことができます。ショートカットを用いれば、雑学をランダムにつぶやかせたり、参加者の内1名をランダムに選んだりできます。

 ルームからの退出ボタンです。

 More Optionsでは詳細設定を変更できます。

 上から順に、音量変更、ルームのロック、リスナーの正体、全員のビデオをオフ、ネットワーク状況の表示、全員をミュート、さらに詳細な音とビデオの設定、ウィンドウの小型化、ビデオの大型化です。

 この中でも特に便利な機能がルームのロックです。これを使用すれば、その部屋にほかの人が入れなくなります。1対1での面談を行いたいときや、機密性の高い情報を扱う時に有用です。

クロストーク機能

 クロストーク機能なるものがTandemにはあります。簡易版のブレイクアウトルームのようなものです。

 クロストーク機能では、ルーム内のメンバーをグループに分けることができます。クロストーク機能をオンにすると、グループ内での会話音量が大きくなり、逆にグループ外の会話音量が小さくなります。

 つまり、同室で別の話題を同時に議論することが可能になるわけです。

 ルームに参加しているメンバーなら、だれでも自由にこの機能を起動できます。オーナーしかブレイクアウトルームを作成できないZoomよりもより便利であるといえるでしょう。

ミーティング機能

 ホーム画面のこの部分から、パーソナルミーティングを開催することができます。感覚的には、いわゆる通常のZoomによる会議です。

 通話画面に変更はなく、単にルームを介さないミーティングができます。基本的にはルームを中心に運用しているため、あまり使うことはありませんが、慣れ親しんだ形でのミーティングを開催すること自体は可能だということです。

その他の特徴

 以下では今までに取り上げきれなかったTandemの特徴を紹介します。

作業共有

 Tandemでは、参加する各ユーザーが、何のウィンドウを開いているかがリアルタイムで共有されます。これにより、「今は忙しそうだから後に回そう」といったような配慮を行うことができます。作業の邪魔にならないようにコミュニケーションをとることができます。

Slackとの連携

 TandemではGoogle Suitsをはじめとしたさまざまなアプリが連携可能となっていますが、中でも見逃せないのがSlackとの連携です。

 「/tandem」と送信するだけで、CONVERSATIONSを開くことができます。オフィスで呼びかける感覚で、オンライン上でもコミュニケーションが取れます。

貫通錯誤
カードゲームとボードゲーム(ゴールデンエッグラー,mtg,シャドバ,Blade Rondo,自作など)を嗜んでいます。カードゲーム、音楽、動画についてなどと、根強いファンを誇りたいショートエッセーの現代錯誤という連載を書いていきます。
noteでも(ほぼ同じ内容を)公開しています。⇒https://note.com/sakugo_suzuko

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