オーシャン東九フェリーに乗って旅に行こう

こんにちは、積読と積みプラが特技のIBKです。

先日九州へ旅行へ行く機会がありました。せっかくならばここはいっちょフェリーで行ってみようかと思い、オーシャン東九フェリーで行くことにしました。今回はその乗船記のようなものです。

オーシャン東九フェリーは東京の有明と福岡の門司を2泊3日、およそ33時間で結ぶ航路で途中徳島に寄港します。平日便は有明を19:30に出港し、徳島に翌日の13:20に到着し1時間停泊したのち再出港し、3日目の5:35に門司に到着するスケジュールとなっています。東京と九州を結ぶフェリーにはオーシャン東九フェリーの他に高速船を利用する東京九州フェリーがありますが、こちらは夜発夜着のスケジュールです。朝型でありかつその日にレンタカーを借りる予定のあった私にはオーシャン東九フェリーがちょうどよかったので今回はこちらにしました。このあたりは目的によって一長一短かと思います。

さて出港は有明、と言っても19:30なので若干暇な時間が多いです。なのでちょっと有明周辺を散歩しました。

船の科学館へ。本館は10年ほど前から一般公開を停止しています。理由は不明ですがいつか中に入りたいですね。また外部の展示も集団隔離施設のようなものが船の科学館の近くに設置されているため近くで見ることはできず。残念…

反対側には船の科学館の別館があります。ここは無料で一般公開されているので入ってみましょう。

中には菱垣廻船から現代の物流船までの歴史が分かりやすく展示されています。日本海軍の1/700模型も圧巻です。

現在の船の科学館の目玉はやはり初代南極観測船の「宗谷」でしょう。1937年に進水した古い砕氷船ですが貨物船として就役し、のちに海軍籍となります。紀元二千六百年記念観艦式にも参加し、太平洋戦争中にもラバウルやらソロモンやらで輸送任務に就き船運の強さから終戦まで生存し復員船としても活躍しました。その後海軍から海上保安庁へ籍を移し、灯台補給船としてしばし就航したのち、南極観測船に抜擢され改造を受け1956年に第一次南極観測隊を乗せ南極へと旅立ちました。その後第二次、第三次観測の際に改造を受け、大型のヘリポートを乗せるなどそのシルエットを大きく変えます。第六次観測ののち後継の「ふじ」にその役割を譲り以降1978年まで巡視船としてその余生を過ごし、その後この有明で展示されることとなりました。

勘の言い方はお気づきかと思いますが、この「宗谷」という船、ものすごく小さいのです。全長はわずか82m、全幅は13mと小ぶりな船です(日本海軍の特一型駆逐艦吹雪が全長115mですからさらに短いわけです)。この小さい船でよく南極まで!現在の南極観測船「しらせ」の全長が138m、幅が28mであるのと比較しても当時の南極観測の過酷さが分かります。

「宗谷」は内部に無料で入れます。また受付には募金があるのでぜひどうぞ。結構隅々まで見られるので飽きることはないですね。

ちなみに「宗谷」は現在、艦これ実装されている日本の船の中で唯一現存する船です。そのため宗谷保存募金にはC2機関の名が。

宗谷の横、湾岸警察署の近くは公園として整備されており、奥まで行くと巨大な貨物ターミナルに出会えます。この日はロンドンを本籍地とするコンテナ船、Ever Excelが荷物の入れ替えを行っていました。

さてそろそろいい感じの時間になってきたので有明のオーシャン東九フェリー乗り場へ向かいます。距離があるのでタクシーがいいとは思いますがせっかくなので散歩がてら歩きで行きます。

ビックサイトを横目に見ながら

物流倉庫群の中を歩いていきますと

東京港フェリーターミナルに到着です。

2階のオーシャン東九フェリー受付で乗船券を発行したらあとは乗船開始まで待つのみです。

3階に待合所があります。ここで待ちましょう。

下にはものすごい数のトレーラー群が。基本的には荷台部分のみ積載し、キャブは現地で調達するのが物流フェリーの基本です。

19:00ごろ一般乗客の乗船開始です。タラップを通って乗り込みます。

本日の船は「どうご」です。他にも三隻のフェリーが交代でこの航路に就きます。

本日の部屋は3人用個室です。ベッドが二段あり冷蔵庫と小さいテーブル、テレビ、座布団が用意されています。豪華な方だと思います。

相部屋になるとこのようなお部屋に。この航路には雑魚寝の座席はないようです。これでも快適だと思います。

軽く船内観光です。ここはフォワードロビー。夜はカーテンが閉められますが日中は前面展望が楽しめます。喫煙ルームも隣にあります。

リラクゼーションルームです。大型テレビとリクライニングシートがあり、かなりのんびりできます。このスペースの横には大浴場があります。お風呂上りにビールをここで一杯、というのも良さそうです。

ここはオーシャンプラザです。バックロビーのような場所で冷凍食品や飲み物の自動販売機、また記念撮影スポットやジャグラー装置、インフォメーションカウンターもあります。この船はレストランが無いためここでご飯を調達することになります。

19:30いよいよ出港です。屋上の展望デッキに上り見送ります。

出港してすぐベイブリッジを通過します。下から見るベイブリッジは新鮮です。

さて2、3時間ほど進むと浦賀水道を通過し太平洋に入ります。ここまでくると外は町の明かりが見えなくなり、なんだか孤独な気持ちになります。太平洋に入ると湾内よりかなり揺れるようになります。

酔わないうちにベッドを展開して寝ます。ちなみに私はこのあとめちゃめちゃ酔いました(おい)。上下に揺れることが多いので私の場合横になると酔いが収まりますが、座っていたり立っていたりするとくらくらします。ちなみに船内には酔い止めが売っているので不安な方は購入されるとよいでしょう。また船内トイレにはエチケット袋が備え付けられていました。

そして翌朝です。朝日を見ようと屋上デッキに行きましたがあいにくの雲空。残念!寒いので戻って二度寝です。

朝ごはんは前日に買っていたパンを部屋でのんびり食べます。近いようで遠い陸地がなんだか今の自分の疎外感を引き立て、感傷的になります。

そんなこんなで徳島に入港です。

徳島では1時間の停泊ですがその間ものすごい勢いで貨物が入れ替えされます。この個室から見ているとその忙しなさがよく分かります。日々の物流に心から感謝します。

14:20。定刻通り徳島を出港します。天気もいいので屋上デッキに出てみます。

おおーいい青空

一面の大海原を見ると歌いたくなりますね。さすがに歌いませんが()。おや?

貨物船とすれ違いました。のんびりと動く船だからこそじっくり見ることが出来ます。

そんなこんなでもうすぐ日の入り。明日は早朝到着なので早めに戻って風呂入って寝ましょう。

夜の窓から見える景色はこのような感じ。灯台の明かりが見え、船底に波が当たる音が聞こえるのみです。静けさとは若干違う心地よさが癖になります。

翌朝、4:55頃船内放送がかかり目が覚めました。北九州門司港がもうすぐそこまで見えます。

荷物をまとめたらオーシャンプラザで待機します。案内があったら降り始めましょう。

門司駅までのタクシーはフェリー内部で手配してくれます。最後まで快適な旅でした。

フェリーはコスト面で長距離バスには勝てませんし、新幹線や飛行機には時間の面で勝てません。ですがやはり急ぎの用事でなければ時間を無駄にしまくる旅もいいものです。ぼーっと海を眺めても余る時間を謳歌するのもありではないでしょうか。皆さんもぜひフェリーの旅、してみてくださいね。

ではではー

IBK

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