ついに来ました。来てしまいましたね。アンリコの名前で親しまれる、Ancestral Recallのご登場です。
Ancestral Recall マナコスト:(U) インスタント 効果:{プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを3枚引く。}
感動しませんか。このシンプルなテキスト!効果は「カードを3枚引く。」筆者の僕がパワー9の中で最も好きなカードかもしれません。
ところで、カードゲームにあまり触れたことのない方や、ポケカしかやったことないよ!という方には、このカードの強さがいまいち伝わりづらいかもしれません。ポケカは手札の消費量が激しいので例外的なのですが、一般的な(この表記が正しいかは諸説あります。)カードゲームでは、カードアドバンテージの考え方が重視されています。(カードアドバンテージについて簡単に知りたい方はこちら。簡単に言うと、カード1枚を使って使える有効なカードを何枚増やせるか、その足し引きを重視する考え方です。)現代のMtgでは1マナのカードはカードを1枚引けるのが普通です。つまり手札を1枚入れ替えるのに1マナを支払う必要があるということです。同様に、カードを2枚引くには最低で3マナ、3枚だと最低でも5マナが必要とされています。
では本題。Ancestral Recallは1マナでカードを3枚引けます。
?
ちょっとよくわからないですね……。1マナをコストとして支払うだけで、カードを差し引き2枚も増やすことができてしまいます。取れる選択の幅が広がるわけですから、弱いわけがありません。どうしてこんなことになったのでしょう。
実はこのカード、「ブーンズ」と呼ばれる「1マナのカード」で「なにか」を「3つ生み出す」「サイクル」として作られたカードなのです。サイクルというのは同じようなテーマを基調として、各色ごと、あるいは各種類ごと、レアリティごとなどでカードをデザインする方式です。1マナで何かを3つ生み出さなくてはならない制約があったからこそ、こんなカードが生まれてしまったのです。でも、生まれてきてくれてありがとう、Ancestral Recall。
「ブーンズ」として作られたカードは
- 青、Ancestral Recall
- 赤、Lightning Bolt(稲妻)
- 黒、Dark Ritual(暗黒の儀式)
- 緑、Giant Growth(巨大化)
- 白、Healing Salve(治癒の軟膏)
の五種です。明日からはこの順番で、「ブーンズ」に分類されるカードを紹介していきます。
ではまた!
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