M:TG 今日の一枚【17】対抗呪文

 こんばんは。今日の一枚は最もベーシックな「打ち消し」呪文であるこちら!

対抗呪文 インスタント コスト:(U)(U) 効果:{呪文1つを対象とし、それを打ち消す。}

 打ち消し呪文というのは文字通り呪文や効果を「打ち消し」てなかったことにしてしまうものです。《対抗呪文》は多分この世で最もシンプルな打ち消し呪文なのではないでしょうか。わずか2マナでどんな呪文でも打ち消すことができます。確実に一対一交換ができるためカードとして損をすることがありません。

 2マナということは毎ターン土地を置いていったとして先攻で相手の2ターン目、後攻で相手の3ターン目以降のカードに対応できることを意味しています。3マナ以上のカードのプレイは、問答無用で打ち消される恐怖を付随しているのです。ただし、この恐怖を味わうのは相手の青マナを出せる土地が2つ以上アンタップ状態で残っている=相手が青の2マナを捻出できるときのみです。これを利用した「ブラフ」もよく戦略として使われます。

 さて、強力な打ち消し呪文である《対抗呪文》ですが、やっぱり強すぎたようです。現代、《対抗呪文》の効果は2.5マナ相当であると判断されており、それゆえに2マナの無条件打消しカードが新しく擦られることはありません。《本質の散乱》や《否認》のように2マナでマナコストが{(1)(U)}と《対抗呪文》より色拘束が少ないものの、対象にとれる呪文のタイプが制限することや、《不許可》のようにマナコストが{(1)(U)(U)}と重くするかわりに《対抗呪文》の効果におまけをつけることでバランス調整がなされています。(マナコストが{(1)(U)(U)}で効果が《対抗呪文》と全く同じである、《取り消し》というカードをベースに調整されています。)

 と、現代では強すぎるカードでありながら、《対抗呪文》をつかえるフォーマットでの《対抗呪文》の採用率はそこまで高くありません。それはなぜか。強力なライバルである史上最強の打ち消しカード、《意志の力》が存在するからです。来週の水曜日にご紹介します。

 ということで今日はこの辺で。ではまた!

貫通錯誤
カードゲームとボードゲーム(ゴールデンエッグラー,mtg,シャドバ,Blade Rondo,自作など)を嗜んでいます。カードゲーム、音楽、動画についてなどと、根強いファンを誇りたいショートエッセーの現代錯誤という連載を書いていきます。
noteでも(ほぼ同じ内容を)公開しています。⇒https://note.com/sakugo_suzuko

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