ちょっと思い出 ニジニノヴゴロド編 その2

こんにちは、最近テニスのガットをよく切るようになったIBKです。

今回は前回のロシア、ニジニノヴゴロドへの旅の2回目です。鉄道博物館メインになります。

ニジニノヴゴロドの鉄道博物館は2つに分かれており、車両を展示する屋外の部分と資料館的立ち位置の室内があります。まずは屋外から見てみましょう。

立地的にはこのような場所になります。ご覧の通り、周りには何もありません。ニジニノヴゴロドの駅からも少し離れた場所にありただただ草原の中に車両が並んでいるだけのようです。

中にはП36型蒸気機関車はじめ様々な蒸気機関車が展示されていました。

П36は1953年から製造が行われていた旅客用機関車です。その佇まいが示すように本線上の優等列車をけん引する役割を担っていたそうです。例えばモスクワーレニングラード(現サンクトペテルブルク)やモスクワーポフヴィストネヴォなどですね。晩年にはバイカル湖周辺の極東エリアでの活躍も多かったそうです。

こちらはСУ型蒸気機関車です。 П36と同じく旅客用機関車として設計されました。製造は1924年から1950年代なので幅広いですね。

こちらはЭ型蒸気機関車です。貨客両用の機関車として開発されました。

こちらはСОВ型蒸気機関車です。先ほど出てきたЭ型蒸気機関車の後継として開発されました。

こちらは9П型。タンク機関車で主に入れ替え用として利用されました。軸配置は0-3-0です。

こちらはТЭ型です。もともとはドイツの機関車でしたが第二次世界大戦中ソ連が鹵獲しそのままソ連領内で使用された機関車です。ボックステンダーのついた珍しいタイプです。独ソ戦の戦地から遠く離れたこの町にドイツの機関車がいるのはなんだか不思議です。

さてお次は室内展示へ行きましょう。建物はこんな感じ。ロシア鉄道を示すРЖДの文字があります。

見た目に反して中は意外に質素です。少々の展示と鉄道模型ジオラマがあるくらいです。写真が少なくて申し訳ありません。

ロシアの鉄道車両はとにかく大きいですね。線路幅が広軌ということもあるでしょうが、ヨーロッパの機関車と比較してもかなり巨大に感じます。どことなく巨大建造物を見ているようでした。またロシア人は蒸気機関車の保存に熱心です。というのもやはり独ソ戦を戦い抜いた蒸気機関車は戦車や迫撃砲などとならんで兵器と称されるくらいでしたからでしょうか。鉄道員をテーマにしたソ連軍歌もありますし社会主義国のソ連ではそれだけ鉄道、そして蒸気機関車がいかに国民と国の威信となっていたか分かりますね。

最後に博物館横を通る本線を走るエレクトリーチカ(近郊電車)をご覧になって今回はお開きにしようと思います。もしかしたらもう一つくらいニジニノヴゴロドの記事を書くかもしれません。

ではではー

IBK

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