こんばんは。一日間をあけての投稿となってしまいました。本日のカードはこちら!
史上初のエンチャントでもある土地カードです。パーマネントの中では、クリーチャー・土地(ドライアドの東屋)、アーティファクト・土地(親和デッキ全盛期に採用されていた《教議会の座席》サイクル等)がありましたが、未だかつてエンチャント・土地なるカードタイプは存在してきませんでした。
さて、ゆっくり効果を見ていきましょう。エンチャント土地といってもこのカードは英雄譚です。つまりパーマネントでありながらpermanentではありません。出したターンから数えて3ターン目には生け贄に捧げられてしまいます。
しかし、その分効果は強力です。出たターンは単なる無色マナしか出せない土地でしかありませんが、2ターン目からは0/0のトークンを出せます。このトークンは「場のアーティファクトの数分、+1/+1修正される」という能力を持っているため、最低でも1/1が保証されているクリーチャーです。1/1よりも大きくなれる、いわば《タルモゴイフ》のような巨大化する生物を実質3マナで生成できるのは強力でしょう。しかも「クリーチャーを生成できる効果」はターン限りで終わらないため、3ターン目の生け贄に捧げられる直前のアップキープにも効果を発動できます。これは2体のクリーチャーを産み出すことが可能であることを意味しています。強い!
三つ目の効果ではライブラリーからアーティファクトをサーチできます。これで《太陽の指輪》をもってくればマナ失速にはなりません。構築段階から気をつければ弱い効果ではないことに間違いはありません。《トーモッドの墓所》といったような墓地対策アーティファクトなど、普通に使うとカードアドバンテージで損をしてしまうカードも持ってこれますから、便利かつ強力であるといえるでしょう。
さて、このカードはエンチャントでもあり土地でもあります。メリットとしては、能力の星座が誘発する点や、このカードをプレイしたときに「土地であるために」スタックに乗らない=打ち消されない点などが考えられます。デメリットとしては、エンチャントであるがためにエンチャント破壊に弱い点、自身はエンチャントでありながら、効果はアーティファクトが軸となったものであり若干のシナジーのずれがある点などが考えられます。が、そうはいっても「クリーチャー生成」と「アーティファクトサーチ」を(時間制限付きとはいえ)1枚でやってのけてしまうこのカードの強さは明らかでしょう。モダン環境では《最高工匠卿、ウルザ》を中心としたデッキ等、アーティファクトが主軸となるデッキで採用されるのではないのでしょうか。
そういうわけでこんなツイートまでなされてしまいました。
ツリーをたどっていただければわかりますが、このカードのデザインに関する反省が製品発売前になされてしまうとは……。
ではまた!今までの記事はこちらから。
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