鉄道ドイツ語?

こんにちは、テニスで10分に1回休憩する軟弱者、IBKです。

今回は鉄道関連のドイツ語を私の知っている範囲で書いていこうかなと思います。喋れるわけではないので量はさして多くないことをご承知おきください。

今のドイツのほとんどの路線を運行しているのはDeutsche Bahn AGです。DeutscheドイツBahnは正確には道を意味しますがほとんどの場合鉄道のことを言います。AGはAktion Gesellschaft、Aktionが株式、Gesellschaftが会社の意味を持ちますから、全体を直訳するとドイツ鉄道株式会社となるわけです。

Deutsche Bahn AGが出来る前、つまりドイツが分断されていた時代には東西ドイツにそれぞれ国鉄がありました。西ドイツの国鉄はDeutsche Bundesbahn、東ドイツの国鉄はDeutsche Reichsbahnという名前でした。Bundesは連邦を意味するので西ドイツ国鉄は「ドイツ連邦鉄道」、Reichは国に近い意味を持ちますので東ドイツ国鉄は「ドイツ国営鉄道」となります。

さらにその前の時代、第二次世界大戦から第二次世界大戦末までに存在した国鉄はDeustche Reichsbahnという名称でした。そうです。東ドイツ国鉄と同じ名称です。これは東ドイツ国鉄が自身の鉄道としての正当性をアピールするためのものだったと言われています。しかしここでのReichが差す範囲が大きく違うのは明らかです。そのため多くの場合、二次大戦末まで存在した国鉄を「ドイツ帝国鉄道」として表記することが多いようです。

さらにその前の時代、ドイツ統一後くらいは連邦州それぞれが自前の鉄道を持っていました。そのため国鉄は存在しませんでした。連邦州の鉄道の中でも最も有名なのがプロイセンの直営鉄道会社Preußische Staatseisenbahnenです。staatはreichより小さい国を示す言葉で、大雑把にはプロイセン王国鉄道と訳せますね。このあたり文献によって表記の差があったりします。

さてここまでドイツの鉄道史にかかわる単語を出してきましたね。ここからは実際の鉄道単語を一部見てみます。

プラットフォームというのは皆さん鉄道を使うとき必ず触れますよね。プラットフォームはBahnsteigと言います。しかし直接Bahnsteigと使うのはオーストリアのみでドイツでは線路を示すGleisが使われています。

リンツ中央駅の駅内放送
ケルン中央駅の駅内放送

1つ目の動画はオーストリアのリンツ中央駅、2つ目はドイツのケルン中央駅の駅内放送です。BahnsteigとGleisの使い分けがなされていますね。

動画の中でも出てきましたが駅のことをドイツ語でBahnhofと言います。またドイツはヨーロッパの中でも特に歴史な背景からも地方分権が進んでいます。そのため中規模の都市が点在し、その各都市に大きな駅があります。その駅のことをHauptbahnhofと言います。日本語では中央駅と言われますね。

今日の最後に列車種別について少し触れます。ドイツの高速列車として有名なのがやはりICEですね。これはInterCityExpressの略です。ICEの下位にIntercityが存在し、ICEを補完する役割を担っています。これらの列車はHochgeschwindigkeitszugと呼ばれたりします。Hoch高いGeschwindgkeit速度を意味します。また、Zugは本来「列を成す」などの意味を持つ単語ですが、最近は列車全般を指すことが多いです。そのため、Hochgeschwindigkeitszugは簡単に言ってしまえば高速列車となります。ICE、ICの下位にRegional Expressがあります。これは英語とほぼ同じ意味で快速列車に相当します。さらにその下にS-Bahnなどがありますね。かつてはもっと種別があったのですが粗方このあたりに統合されたようです。

まだまだ用語はありますから、気ままに更新していきます。ではではー

IBK

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