深夜に時々錯誤 2/3 眠気

明日は早く起きると誓ったのだが、全く眠りにつけそうにない。一日の始まりが約束を破ることから始まるのは、おそらく芳しいことではない。

寝付けない理由は単純明快である。起きるのが遅かったから。移動を伴わない時差ボケである。日中活動していると、疲労から補正がかかったりしないこともないが、生憎今日は何もしていない。それどころか、今週はほとんど何もしてない。

最近は「何もしていない」みたいなことしか書いていない気がする。

8歳の、それは私がまだ21:00に寝ていた頃の話である。22:00になっても寝付けなかった私は父親の元へ行き、「眠れない」と悩みを打ち明けた。父は、図鑑でもなんでもいいから、何か読みなさいと私に言った。私は枕元に置いてあった小学館の図鑑NEO 地球を手に取り、パラパラと眺めた。気づいた頃には、私は夢の中にいた。

中学2年、もうその頃には「日付を越す」ことを知っていた私は、ある夏の夜、意味もなく徹夜しようと考えた。布団に寝転びながらも、LINEを開き、意味もない言葉の交換をただただ続け、気づくと5:00。私は一度トイレに行き、灯りをつけるとあまりに眩しかったので、暗闇のまま用を済ませた。布団に戻ってからのことは覚えていない。

寝付けない日は、こんなふうな具合に、頭の中を過去と現在と未来がぐるぐると行ったり来たりする。全て現実である。そこに空想の味が足されるにつれ、次第に境界線は曖昧になり、やがて私は知ったような知らない場所へと辿り着く。そうして、移動するときなぜか浮いていたり、歯が全部抜け落ちたり、懐かしいあの頃に戻ったり、経験するはずだった未来のような朧げな何かに包まれたりする。

20歳を間近に迎えた私は、あることないこと文章にしていくことで眠気を誘うことに成功した。一日の終わりが約束を破ることで終わるのは、そう悪いことではない。

貫通錯誤
カードゲームとボードゲーム(ゴールデンエッグラー,mtg,シャドバ,Blade Rondo,自作など)を嗜んでいます。カードゲーム、音楽、動画についてなどと、根強いファンを誇りたいショートエッセーの現代錯誤という連載を書いていきます。
noteでも(ほぼ同じ内容を)公開しています。⇒https://note.com/sakugo_suzuko

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