前回更新から日が経ってしまいました。貫通錯誤です。僕が更新できていなかった間にトビログに起こった変化に読者の皆さんはお気づきでしょうか。そうです、ヘッダーに画像が追加されたのです。ということで本日はロゴデザインの際に考えたことを書くやつをやってみたかったので書きます。マインドとしては『土佐日記』における紀貫之と同様です。
ロゴとシンボル
哲学はお好きですか?哲学の定義を探究する哲学がある位、哲学の定義は難しい問題なのですが、一説によれば哲学とはものの本質を追求する学問であるとされています。追究かもしれません。見出しをご覧になった方はわかると思いますが、本章で扱うのは本質的な問いです。この前書きが果たして必要か、必要でないのかは争点となり得る点ですが、議論はさておいて、本題に移りたいと思います。ロゴとは何か、読者の皆さんは定義ができますか?本質を考える際に重要なことは時と場合によっていくつか存在しますが、この場合は類義語との差異から定義を煮詰めていきましょう。ロゴの類義語には何があるでしょうか。アイコン、シンボル、エンブレム、マーク、紋、この辺でしょうか。(なお、カタカナが多いのは、決して紀貫之マインドによって仮名を使うことに憧れているからではありません。念のため。)
なんとなく差異を浮かべてもらったところで、今度は第三者の意見を賜ることとしましょう。尊敬する友人の一人(本来はここで肩書きか何かを紹介するものですが、正直彼がいま何をしているのか完璧に把握できているわけではないので、安直にリンクを貼る形で替わりとさせていただきます。)である速水駿君によれば、ロゴとシンボルの違いは以下にあります。
シンプルにまとめてくれています。ロゴは文字で、シンボルはマークであるとのことです。
以上を鑑みると、僕の一見適当に思われる「ロゴ」という言葉遣いが案外適切であったことがわかるかと思います。そうじゃない。
本当に話したかったのは、ブログのタイトルを表示するにあたって、それは「ロゴ」であるべきか「シンボル」であるべきかについてです。結論から言えば、僕が制作したものは「シンボル」たりえる「ロゴ」になります。詳しく説明しましょう。
その前に、まだ本サイトのロゴを知らない方のために、ロゴ画像を添付するとしましょう。
これが「トビロゴ」です。
これが「ロゴ」です。ただ、「シンボル」でもあります。この画像を全体で捉えると、これは文字情報に色、縁取り、アイコン追加、キャプション追加によって装飾されたものであると言えます。一方で、管理人のアイコンを見て貰えばわかるように、魚の部分だけを抽出すれば、これは「シンボル」ともなれます。サイト名をおしゃれにして、魚くっつけただけではあるんですが、意図が含まれている(と言い張ることができる)のです。
細かいデザインの話
ここからはロゴ作成に際して行なったことを時系列順に整理します。
1.「Tobilog」の文字列に「Blog」が含まれているという驚愕の事実を発見する。
皆さん気付いていらっしゃいましたでしょうか。驚きませんか。こんな風に書くと本当にしょうもなく思われてしまいますが、実際問題「キャッチー」さを求めるなら、こういう「なんやそれ」みたいな発見とか着眼点が重要です。ホンマに。この発見によって「トビロゴ」はぱっと見でこのサイトが「ブログである」という情報を伝えることを可能としました。情報は含みましょう。可能な限り。
2.間に挟まってる「i」はインフォメーションマーク(ℹ︎)であることに気付いてしまう。
「i」、邪魔です。でも、発想を変えましょう。iと言って何を連想しますか?虚数単位ですかね。それ以外なら、インフォメーション、「私」を示す英単語、そんなところでしょうか。では、このブログにふさわしい解釈はどれでしょう。当然、たくさんの情報が詰め込まれたブログになる予定なわけですから、「インフォメーション」がふさわしいです。そこから発想をもらって、「i」を丸っこくデザインしてみました。
3.管理人をアピる。
トビログは管理人あってのものです。当然。できたら発起人である彼の要素を入れたいと考えていました。彼の名前は「とびうお」です。こんなに扱いやすいことはありません。トビウオは見た人全員がトビウオと認識できる形をしています。簡単めでシンプルなアイコンを作成して終了です。ありがとう、とびうお。
ここまでで、正直なところ、ロゴの95%くらいが完成します。しました。本当のところを言うと、もとになるフォント選び、色選び(今回はとびうおの頻用するアイコンに寄せました)、下部のキャプションも考えることはあります。ただ、オーソドックスなセオリーに則ったつもりなので、わざわざ紹介はしないこととします。
最後に、この記事が皆さんのロゴ作成の一助となることを願っています。あるいは、哲学的問いの答えへの到着のヒントとなれば幸いです。次回はカードゲームの話に戻るか、新しい連載が開始するかのどちらかになります。ご質問等ございましたらコメントへ。ではまた。