M:TG 今日の一枚【31】5/20禁止改定(オラクルパクト)

 おはようございます。今朝禁止改定がなされ、ヒストリックの「オラクルパクト」のキーカードである《タッサの神託者》が禁止されました!(ちなみに前回の禁止改定は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》等が禁止された2月のものです)

汚れた契約 インスタント コスト:(1)(B) 効果:{あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。このカードが、これにより追放された他のカードと同じ名前を持たないかぎり、あなたはこのカードを自分の手札に加えてもよい。あなたがカードを手札に加えるか、同じ名前のカードを2枚追放するかするまで、この手順を繰り返す。}
タッサの神託者 クリーチャー―マーフォーク・ウィザード P/T:1/3 コスト:(U)(U) 効果:{タッサの神託者が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを見る。Xは、あなたの青への信心に等しい。そのうち最大1枚をあなたのライブラリーの一番上に置き、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。Xの値があなたのライブラリーにあるカードの枚数以上であるなら、あなたはこのゲームに勝利する。(あなたの青への信心とは、あなたがコントロールしているパーマネントのマナ・コストに含まれる(青)の総数である。)}

 ※《汚れた契約》は禁止されていませんが、参考までに掲載しております。

 オラクルパクトはこれら二枚をキーカードとするデッキタイプです。デッキは構築段階でほぼハイランダーとなっており、《汚れた契約》の効果で確実にライブラリー全てを追放することができるようになっています。ライブラリーが全て追放されると《タッサの神託者》の効果で信心が「ライブラリーにあるカードの枚数以上」になるため、ゲームに勝利できます。お手軽二枚コンボがヒストリックに登場したというわけです。

 前述したように、このデッキは土地を含めキーカードである上記二枚がそれぞれ二枚入っていることを除いて、ハイランダー、すなわち異なるカードによっての構築となっています(《汚れた契約》の効果で同名カードが追放されてしまうとデッキ全てを追放できないためです)。ハイランダーである以上、安定性が欠けているように思われるかもしれませんがそうでもありません。多くのデッキで「教示者」と呼ばれるサーチカードが搭載されており、デッキの安定感が高められています。

 さて、今回問題となった《タッサの神託者》ですが、このカードはパイオニアでも以前大問題を巻き起こしていたことが記憶に新しいですね。《真実を覆す者》とのコンボです。

真実を覆す者 クリーチャー―エルドラージ P/T:6/6 コスト:(2)(B)(B) 効果:{【欠色】(このカードは無色である。)【飛行】真実を覆すものが戦場に出たとき、あなたのライブラリーからすべてのカードを裏向きに追放し、その後あなたの墓地からすべてのカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。}

 《真実を覆す者》も《汚れた契約》と同様にライブラリーの残り枚数を大きく減らせるカードです。こちらはライブラリーを全て追放したのちに墓地のカードをライブラリーに加えてしまいます。そこで、墓地にあるカードの枚数を減らすために【探査】を持つカードが多く採用されています。

 【探査】とは墓地にあるカードを追放することで、唱える際のコストを事実上軽減できる効果です。例えば《時を超えた探索》という呪文はコストが(6)(U)(U)なのですが、墓地のカードを6枚追放すれば(U)(U)とマナ総量2で唱えることができてしまいます。効果は何と「ライブラリー上から7枚から好きなカード2枚を手札に加える」というもの。ほとんどの場合で必要なカード(このデッキの場合キーパーツ)を持ってこられる非常に優秀なカードです。

 《真実を覆す者》は《タッサの神託者》とのコンボが猛威を振るったために禁止されてしまいました。《タッサの神託者》、恐るべし。ちなみに筆者のMtgデビューは《タッサの神託者》コンボ(スタン)with《悪夢の詩神、アショク》です。懐かしい……。

 ではまた!

貫通錯誤
カードゲームとボードゲーム(ゴールデンエッグラー,mtg,シャドバ,Blade Rondo,自作など)を嗜んでいます。カードゲーム、音楽、動画についてなどと、根強いファンを誇りたいショートエッセーの現代錯誤という連載を書いていきます。
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