《Time Walk》そして《時間のねじれ》の系譜に連なる追加ターン呪文の1枚。
【予顕】効果により手札破壊に強く、さらに戦力となる1/1飛行の鳥トークンを2体生み出せます。
スタンダードでは《運命のきずな》以来の追加ターンを得る呪文です。
マナコストこそ同じですが、ソーサリーである点と追放されてしまう点が《運命のきずな》と比べて弱体化している点でしょう。一方で、【予顕】できる点とクリーチャーを生成できる点がメリットとして挙げられます。
特に【予顕】が凶悪でしょう。前もって2マナ払っておけば、マナ総量6で唱えることができます。つまり、1ターン早く追加ターンを得られるというわけです。
さらに、【予顕】されたカードは追放領域に置かれます。これにより、相手の手札破壊によってプランを崩されづらい点も非常に強力といえるでしょう。
ただ、《アールンドの天啓》を主軸として運用されている「イゼット天啓」が猛威を振るっている要因には、《アールンドの天啓》そのものが持つ要素以外のものもあります。
それがこちら《感電の反復》です。
青赤の2マナでコピーが可能となるこのカード。あらかじめこれを唱えたうえで《アールンドの天啓》を唱えることで、2ターンもの追加ターンと4体の鳥トークンを獲得できます。
たった2枚のコンボによって8点のクロックがほぼ確定します。もう一枚天啓があれば20点。今までの追加ターン獲得呪文は、それ以外にフィニッシュ要因が必要とされていましたが、《アールンドの天啓》はそれ自身がフィニッシャーとなることができます。
また《感電の反復》は【フラッシュバック】により、墓地から唱えることもできてしまいます。これにより、序盤のドローを整える目的で簡単に使うこともできます。
コンボ目的にしか使えないカードではないので、4投すら許容されるのです。
禁止待ったなしか……と思いきや、世界選手権で優勝したのは「イゼットドラゴン」
《黄金架のドラゴン》でアグレッシブに攻めながら、《アールンドの天啓》を絡めることもあるビートダウンデッキです。《感電の反復》は採用されていません。
果たしてどうなるか。「イニストラード:真紅の契り」発売後に《エシカの戦車》とともに環境に注視しつつ対処が決められるとのことです。
ロマンがあって好きなカードですが……。続報を待ちましょう。
コメント